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第16回
色好みの秀吉に女を世話した侍医

2018/04/22
篠田達明(作家・医師、愛知県心身障害者コロニー名誉総長)
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 安土桃山時代の医師施薬院全宗(せやくいん/やくいん ぜんそう)(1526~1599)は秀吉の寵臣として勢威をふるった。近江国に生まれたが出自や経歴は明らかでない。

 長じて比叡山薬樹院の住職となったが、このとき「秀吉も信長のように叡山を焼討ちにするらしい」との噂が流れ、僧たちは戦々恐々としていた。全宗は秀吉に直訴すれば叡山を守れるかもしれぬと考え、京の名医とうたわれた曲直瀬道三(まなせどうさん)の医塾啓迪院(けいてきいん)で修業をした。

著者プロフィール

しのだ たつあき●1962年名古屋大学医学部卒。整形外科医にして作家。医学を題材にした歴史物の著作が多く、主な著書に「徳川将軍家十五代のカルテ」「モナ・リザは高脂血症だった」(新潮新書)、「日本史有名人の身体測定」(KADOKAWA)など。

連載の紹介

病と歴史への招待
豊臣秀吉や武田信玄といった著名な武将から、フロイト、チャイコフスキー、夏目漱石などの国内外の文化人、横綱双葉山や四谷怪談のお岩まで、歴史上の人物の病の記録。月刊誌『日経メディカル』の連載記事を再編集。

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