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第13回
夏目漱石の胃潰瘍はピロリ菌の仕業だった?

2018/03/04
篠田達明(作家・医師、愛知県心身障害者コロニー名誉総長)
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 明治の文豪 夏目漱石(1867~1916)は甘い物に目がなかった。執筆に倦(う)むと茶の間の戸棚を開けたり閉めたりしてしきりに菓子を物色し、饅頭や羊羹をつまんでは胃を害(そこ)ねた。苺ジャム缶をひと月に8缶も空にして医者に止められたこともある。鏡子夫人はこどもたちのために作った自家製のアイスクリームやケーキを夫に判らぬよう隠したりした。

著者プロフィール

しのだ たつあき●1962年名古屋大学医学部卒。整形外科医にして作家。医学を題材にした歴史物の著作が多く、主な著書に「徳川将軍家十五代のカルテ」「モナ・リザは高脂血症だった」(新潮新書)、「日本史有名人の身体測定」(KADOKAWA)など。

連載の紹介

病と歴史への招待
豊臣秀吉や武田信玄といった著名な武将から、フロイト、チャイコフスキー、夏目漱石などの国内外の文化人、横綱双葉山や四谷怪談のお岩まで、歴史上の人物の病の記録。月刊誌『日経メディカル』の連載記事を再編集。

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