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第3回
癌の余命宣告に動揺した洋画家 藤田嗣治

2017/10/11
篠田達明(作家・医師、愛知県心身障害者コロニー名誉総長)
癌の余命宣告に動揺した洋画家 藤田嗣治の画像

 今年は天才洋画家藤田嗣治(ふじた・つぐはる)の生誕131年目にあたる。彼の流麗で日本画的な描線と白い絵の具で彩(いろど)られた精妙な作品群を愛する人は多かろう。 藤田は1886年11月27日、東京に生まれた。父はのちに陸軍軍医総監に就任した藤田嗣章(つぐあき)である。嗣治が6歳のとき母が亡くなり、父は内地や朝鮮など各地を転任していたから、嗣治は長姉の嫁ぎ先に預けられて成長した。

著者プロフィール

しのだ たつあき●1962年名古屋大学医学部卒。整形外科医にして作家。医学を題材にした歴史物の著作が多く、主な著書に「徳川将軍家十五代のカルテ」「モナ・リザは高脂血症だった」(新潮新書)、「日本史有名人の身体測定」(KADOKAWA)など。

連載の紹介

病と歴史への招待
豊臣秀吉や武田信玄といった著名な武将から、フロイト、チャイコフスキー、夏目漱石などの国内外の文化人、横綱双葉山や四谷怪談のお岩まで、歴史上の人物の病の記録。月刊誌『日経メディカル』の連載記事を再編集。

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