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レセプトに見る「処方後に骨折が増える薬」とは?

2011/08/24

 最近、特定の薬剤と、交通事故や転倒との関係について解説した文献を読みました。眠気やめまいといった薬の副作用が事故などの要因になるケースがあるようです。

 そこで今回は、特定の薬剤と、事故や転倒との関係について、データで調べてみることにしました。ただし、事故や転倒の事実をレセプトから把握するのは困難なので、事故や転倒が多いといわれている特定の薬剤(薬効)を処方された患者の「骨折」を分析対象にしました。当然、薬剤と骨折との間に関連のないケースも含まれますので、その点はご了承ください。

同一人物の複数回の骨折例も
 まず、骨折がどのくらい起きているのかを調べました。

 健康保険組合のレセプト上で、41万8591人の観察母集団(30歳代~50歳代の男女)を対象に、2009年1月~2010年12月の2年間の受診を観察しました。期間中に脱落(観察終了)した人も含め、全員の観察日数を合計した結果、2億2403万5530人日となりました。この母集団の中で、骨折(頭部から手足までの304種類の骨折・開放骨折・破裂骨折)による受診患者数は延べ6699人、実患者数だと5726人でした(表1)。延べ受診人数6699人のうち、973人は同一人物の複数回の骨折だったということです。

著者プロフィール

木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。

連載の紹介

レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。

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