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女性に少ない痛風発作に意外な事実

2011/06/15

 先日、40年ぶりに尿酸降下薬の新薬が登場して注目を集めました。これに伴い、尿酸値は高いものの、痛風発作などの既往はない「無症候性の高尿酸血症」への関心が強くなってきたようです。

 確かに痛風発作は、風が吹いただけでも激痛が走るほどの痛みを伴うので、発作が起きないうちに医療機関を受診すべき疾患でしょう。しかし高尿酸血症は、健診項目にも尿酸値測定がなかったりしますので、早期発見の機会は人によってまちまちのようです。

痛風発作の出現率は男性が圧倒的に高い
 では、痛風発作で医療機関を受診した患者の中で、高尿酸血症の治療をしないで放置し、発作を機に受診した患者はどの程度いるのでしょうか?

 今回、調査対象にした疾患は痛風発作(ICD10のM100:特発性痛風、M109:痛風、詳細不明)です。20歳以上の60万6823人を母集団(男性29万8125人、女性30万8698人)です。2009年1月~2010年12月の2年間の受診をレセプト上で観察しました。いつものように健康保険組合のレセプトで検証しています。

 図1に、痛風発作の出現率を男女別・年齢別に示しました。

著者プロフィール

木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。

連載の紹介

レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。

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