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「うつ」や「睡眠障害」はうつるってホント?

2010/07/02

 バルビツール系や非バルビツール系の催眠・鎮静薬は睡眠障害のみならず、精神疾患をはじめとした様々な疾患の影響による不眠状態にも処方されます。また、治療のための睡眠確保のためにも使われているようです。

 夫婦の一方が睡眠薬の処方が必要な疾病になると、もう1人も様々な気苦労を強いられることになりがちです。例えば、「うつ病はうつる」といわれることもあるようですが、そうした傾向は本当なのでしょうか?

 そこで、睡眠薬と抗うつ薬・抗不安薬について、夫婦間の処方の関連性を調べてみました。使用したデータは、健保組合のレセプトです。観察期間は2008年1月~2009年10月。この期間に1度でも上記の向精神薬の処方があった場合を「処方あり」、なかった場合を「処方なし」としています。 対象になった夫婦は、夫の年齢で区分すると、20歳代が1233組、 30歳代が8400組、 40歳代が8280組、 50歳代が4699組、 60歳代が1970組の計2万4582組(4万9164人)です。

向精神薬処方に関する夫婦間の相関はくっきり 
 まず、夫に対する睡眠薬処方の有無別に、妻の睡眠薬処方率を比較してみました(図1)。 ご覧の通り、各年代とも、夫が睡眠剤を処方されていると妻の処方も高いことがはっきりと分かります。


著者プロフィール

木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。

連載の紹介

レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。

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