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「新患」をひも解いてみると?

2009/12/09

 「新患」。医療関係者の間ではごく普通に使われる言葉ですが、その定義は何でしょうか?広辞苑を見ると「新しい患者」とあります。まぁ、当然ですね(笑)。

 その医療機関を初めて受診する患者、言い換えると、初めてカルテを作成する患者ということでしょうか?患者からすると、同じ病気で他の医療機関に行った過去があったりすれば自分を「新しい患者」とは思えないかもしれませんが、医療機関にとってはやっぱり「新患」でしょうね。

 ちなみに、似た言葉として診療報酬上の「初診患者」がありますが、これはちょっと意味が違います。例えば診療報酬の規定では、患者が1度診療を中止してから1カ月以上経過した後に、以前と同じ疾患で来院した場合は、初診料を算定できます。つまり、新しい患者じゃなくても「初診患者」になってしまうんです。

 新患がたくさんいれば、新しいカルテがどんどん増えるでしょうし、新患よりも再来患者が多いのであればカルテの厚みが増すということになるのでしょう。また、経営上も、新患の数はとても大切です。

 では、新患はどのくらいいるものなのでしょうか?医療機関の規模や患者の年齢別に検証してみました。ただその前に、新患の定義を決める必要があります。今回は便宜上、過去3年間来ていない患者が受診に来たら新患ということにします(2008年度の受診患者を対象にして、05~07年度の過去3年間に当該医療機関に受診がない患者で、かつ各傷病の診療開始日に2008年度以前のものがない患者)。

 最初に、医療機関の規模、つまり診療所と病院の違いで分析してみます。病院は、大学病院国公立病院・その他の病院に区分しました。患者はいつも通り、健康保険組合の加入者ですので、後期高齢者は含んでいないことに注意ください。

著者プロフィール

木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。

連載の紹介

レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。

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