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言うことを聞かないメタボ患者たち

2008/10/16

 私の友人や知人の中には、健康診断で脂質異常症高脂血症)を指摘されて内科にかかり、薬を飲んでいるという人が何人かいます。でも、彼らの多くは「薬を飲んでいるから大丈夫」と言い訳しながら、相変わらずの暴飲暴食を続けています。

 この春から、いわゆる「メタボ健診」が始まり、その莫大な経済効果や診断基準の妥当性が話題になっていますが、いくら健診で指摘を受けても、そして治療を始めても、私の知人のような態度で結果的に疾患が改善しなければ、健診には何の意味もありません。

 自分が高脂血症であることを知り、少なくとも一度は治療を受けることを決意しながら、結局、高脂血症が改善しなかった――。そんな人が世の中にどのくらいいるのか、当社の保有するレセプトデータと健診データを使って調べてみました。

 対象は、2006年度と2007年度に健康診断を受診し、この間の1年間に脂質改善薬※1の投薬(調剤レセプトベース)が90日間以上あった患者、2290人です。脂質異常症の指標として、ここでは中性脂肪(トリグリセライド)を使い、2006年度と2007年度の検査値を比較しました。

※1 脂質改善薬とは、スタチン薬、フィブラート系薬剤、イオン交換樹脂製剤、その他のコレステロール/脂質調整薬とした。

著者プロフィール

木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。

連載の紹介

レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。

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