ドライパウダー型製剤の吸入薬の場合、デバイスの通気口を介して外部から空気を取り入れ、内部に収められている薬剤(ドライパウダー)をこの気流で巻き上げ、気流とともに肺内へ有効に送達します。そのため、ドライパウダー型製剤の場合、患者さん自身の吸気努力が重要です。表1に、有効な薬剤吸入のために最低限必要な吸気流速をデバイスごとに示します。

ドライパウダー型製剤の吸入薬の場合、デバイスの通気口を介して外部から空気を取り入れ、内部に収められている薬剤(ドライパウダー)をこの気流で巻き上げ、気流とともに肺内へ有効に送達します。そのため、ドライパウダー型製剤の場合、患者さん自身の吸気努力が重要です。表1に、有効な薬剤吸入のために最低限必要な吸気流速をデバイスごとに示します。
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大林浩幸(東濃中央クリニック〔岐阜県瑞浪市〕院長)●おおばやし ひろゆき氏。日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン(第4版)、(第5版)」査読委員、日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン(JGL2009、JGL2012、JGL2015、JGL2018)」作成委員。藤田医科大学医学部客員教授、島根大臨床教授。吸入療法アカデミー代表理事。
このたび、この連載「プライマリケア医のための喘息・COPD入門」を書籍化いたしました。
2013年6月から開始したこの連載は、気管支喘息やCOPD診療の主役となった吸入デバイスによる吸入療法を指導する上で必要な情報、患者が陥りやすい操作ミスを、具体例とともに紹介しています。
書籍では、現在利用可能な11の吸入デバイスごとに、合計300枚を超える写真をふんだんに使いながら、患者が陥りやすいピットホール(誤操作)を大林浩幸氏が書き下ろしています。さらに本書では、吸入デバイスの内部メカニズムも解説。デバイスのメカニズムを知り、操作ミスが発生する母地を把握しておくことで、患者の操作ミスを発見しやすくなり、ミスを起こしやすい操作を重点的に指導することも可能になります。
ぜひ、日々の患者指導にご活用ください。(大林浩幸著、日経BP社、4500円+税)
2021/02/27
2020/12/02
2020/09/01
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2020/06/22