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映像指導が効果的!患者にも好評な吸入指導法

2020/09/01

 2019年11月17日に中国湖北省武漢市で最初の患者が発見された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。その勢いはとどまることなく、全世界にパンデミックを拡大し続けています。わが国でも2020年1月16日に感染者が初めて確認された後、全国各地に急速に感染拡大し、8月23日現在の感染者数(クルーズ船を含む)は6万2000人を超えました。終息する気配がない中、「ウィズコロナ」の言葉で表現されるように、我々はCOVID-19と共存状態を強いられ、新しい生活様式への変革の中、日常診療のスタイル、そして患者吸入指導法も工夫する必要があります。

 2020年の調剤報酬改定で「薬剤服用歴管理指導料」に「吸入薬指導加算」30点が新設されました。その要件である文書での説明と練習用吸入器を用いた実技指導を、コロナ禍の中でどのように行えば良いのか、模索中の薬剤師も多いようです。私が代表理事を務める吸入療法アカデミーの東北ブロックで、認定吸入指導薬剤師を対象に行ったアンケート結果の一部をご紹介します。

 図1に示すように、昨年と比較し、約半数の認定吸入指導薬剤師が吸入指導回数の減少を報告しました。このように、薬局を訪れる患者数の減少はあるものの、薬局内で様々な感染対策が行われているようです(図2)。吸入指導法に迷う薬剤師は多いと思いますが、喘息やCOPD患者に対する吸入指導の重要性はコロナ禍でも変わりません。

著者プロフィール

大林浩幸(東濃中央クリニック〔岐阜県瑞浪市〕院長)●おおばやし ひろゆき氏。日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン(第4版)、(第5版)」査読委員、日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン(JGL2009、JGL2012、JGL2015、JGL2018)」作成委員。藤田医科大学医学部客員教授、島根大臨床教授。吸入療法アカデミー代表理事。

連載の紹介

プライマリケア医のための喘息・COPD入門
「吸入薬を処方したのに症状が改善しない」という患者さんの多くは、正しい診断に基づいた適切な治療を施すと、とても良くなります。喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療において、みなさんが陥りやすいピットホールと、的確な診療のポイントをわかりやすく解説します。
この連載を書籍化しました!
『喘息・COPD吸入療法の患者指導に必携!
メカニズムから見る吸入デバイスのピットホール』好評発売中

 このたび、この連載「プライマリケア医のための喘息・COPD入門」を書籍化いたしました。
 2013年6月から開始したこの連載は、気管支喘息やCOPD診療の主役となった吸入デバイスによる吸入療法を指導する上で必要な情報、患者が陥りやすい操作ミスを、具体例とともに紹介しています。
 書籍では、現在利用可能な11の吸入デバイスごとに、合計300枚を超える写真をふんだんに使いながら、患者が陥りやすいピットホール(誤操作)を大林浩幸氏が書き下ろしています。さらに本書では、吸入デバイスの内部メカニズムも解説。デバイスのメカニズムを知り、操作ミスが発生する母地を把握しておくことで、患者の操作ミスを発見しやすくなり、ミスを起こしやすい操作を重点的に指導することも可能になります。
 ぜひ、日々の患者指導にご活用ください。(大林浩幸著、日経BP社、4500円+税)

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