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インフル患者吸入後のイナビル容器はどう処理?

2017/12/25

 いよいよインフルエンザの季節になり、抗インフルエンザ薬を使用する時期になってきました。ラニナミビル(イナビル)は吸入薬で、スライド操作だけで吸入が簡便にできる優れたデバイスを採用しています。インフルエンザの診断が下れば、なるべく早期に薬剤を投与すべきであり、しかもイナビルの治療は初回一度の吸入のみで完結するため、薬局内で吸入を済ませてしまう患者さんが多いようです。その際に、患者さんが吸入し終わったデバイスはどうすべきか考えたことはありますか?

 11月に仙台で開催された第27回呼吸ケアリハビリテーション学会にて、草加市立病院(埼玉県)の薬剤師で、一般社団法人吸入療法アカデミー認定吸入指導薬剤師(エデュケーター)でもある本石寛行先生から、イナビルに関する大変興味深い発表がありました。

 日常臨床現場の慣れの中でつい見落とされがちな、吸入時の感染リスクに関する重要な報告です。この研究は2016年7月~8月に、三重県、山形県、埼玉県、岐阜県、福島県の5県の吸入療法アカデミー認定吸入指導薬剤師が在籍している保険薬局および病院を対象に行われたアンケート(回収率67%)をまとめたものです。

 その結果を図1~3に示します。インフルエンザ患者のほぼ9割が病院もしくは薬局内で吸入していました(図1)。

著者プロフィール

大林浩幸(東濃中央クリニック〔岐阜県瑞浪市〕院長)●おおばやし ひろゆき氏。日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン(第4版)、(第5版)」査読委員、日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン(JGL2009、JGL2012、JGL2015、JGL2018)」作成委員。藤田医科大学医学部客員教授、島根大臨床教授。吸入療法アカデミー代表理事。

連載の紹介

プライマリケア医のための喘息・COPD入門
「吸入薬を処方したのに症状が改善しない」という患者さんの多くは、正しい診断に基づいた適切な治療を施すと、とても良くなります。喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療において、みなさんが陥りやすいピットホールと、的確な診療のポイントをわかりやすく解説します。
この連載を書籍化しました!
『喘息・COPD吸入療法の患者指導に必携!
メカニズムから見る吸入デバイスのピットホール』好評発売中

 このたび、この連載「プライマリケア医のための喘息・COPD入門」を書籍化いたしました。
 2013年6月から開始したこの連載は、気管支喘息やCOPD診療の主役となった吸入デバイスによる吸入療法を指導する上で必要な情報、患者が陥りやすい操作ミスを、具体例とともに紹介しています。
 書籍では、現在利用可能な11の吸入デバイスごとに、合計300枚を超える写真をふんだんに使いながら、患者が陥りやすいピットホール(誤操作)を大林浩幸氏が書き下ろしています。さらに本書では、吸入デバイスの内部メカニズムも解説。デバイスのメカニズムを知り、操作ミスが発生する母地を把握しておくことで、患者の操作ミスを発見しやすくなり、ミスを起こしやすい操作を重点的に指導することも可能になります。
 ぜひ、日々の患者指導にご活用ください。(大林浩幸著、日経BP社、4500円+税)

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