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エアゾール製剤の吸入が難しい時はどうする?

2014/03/27

 エアゾール型吸入薬は、薬剤ボンベを押すだけで薬剤が噴霧されるため、ドライパウダー製剤のデバイスのような、やや複雑な吸入操作が無く一見すると非常に簡便です。しかし、このエアゾール製剤にも2つの大きな盲点があります。

 吸入時に呼吸同調を行う必要がある点と、十分な手指の力が必要な点です。

呼吸同調が難しい時はスペーサーを用いる
 薬剤噴霧と吸気を同調させることが難しく、薬剤を有効に吸えない患者さんがいます。この場合は、下の写真(写真1)のようなスペーサーを用いると良いでしょう。日本アレルギー学会では、特に、エアロチャンバー・プラス、ボアテックス、オプティへラー等を推奨しています。また、その他にスペーサーを用いると良いケースを表1にまとめました。

著者プロフィール

大林浩幸(東濃中央クリニック〔岐阜県瑞浪市〕院長)●おおばやし ひろゆき氏。日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン(第4版)、(第5版)」査読委員、日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン(JGL2009、JGL2012、JGL2015、JGL2018)」作成委員。藤田医科大学医学部客員教授、島根大臨床教授。吸入療法アカデミー代表理事。

連載の紹介

プライマリケア医のための喘息・COPD入門
「吸入薬を処方したのに症状が改善しない」という患者さんの多くは、正しい診断に基づいた適切な治療を施すと、とても良くなります。喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療において、みなさんが陥りやすいピットホールと、的確な診療のポイントをわかりやすく解説します。
この連載を書籍化しました!
『喘息・COPD吸入療法の患者指導に必携!
メカニズムから見る吸入デバイスのピットホール』好評発売中

 このたび、この連載「プライマリケア医のための喘息・COPD入門」を書籍化いたしました。
 2013年6月から開始したこの連載は、気管支喘息やCOPD診療の主役となった吸入デバイスによる吸入療法を指導する上で必要な情報、患者が陥りやすい操作ミスを、具体例とともに紹介しています。
 書籍では、現在利用可能な11の吸入デバイスごとに、合計300枚を超える写真をふんだんに使いながら、患者が陥りやすいピットホール(誤操作)を大林浩幸氏が書き下ろしています。さらに本書では、吸入デバイスの内部メカニズムも解説。デバイスのメカニズムを知り、操作ミスが発生する母地を把握しておくことで、患者の操作ミスを発見しやすくなり、ミスを起こしやすい操作を重点的に指導することも可能になります。
 ぜひ、日々の患者指導にご活用ください。(大林浩幸著、日経BP社、4500円+税)

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