日経メディカルのロゴ画像

地図を示すだけでなく、道案内もしよう

2013/11/19

 前回まで、臨床現場で生じる吸入デバイス操作の“ピットホール”の実例を示してきました。ところで、先生方は吸入薬を処方する時に、ご自身でも患者さんに吸入指導をされていますか?

 薬剤師が指導するから大丈夫だと、処方箋のみ渡していませんか? 処方箋が持ち込まれる薬局ごとに、指導内容に大きな差があることもあります。そのため、普段から薬剤師の先生方との情報交換を行い、連携することは重要です。

 そして、医師自身が、処方する時点で、“ピットホール”が生じないかに留意して吸入薬を選択し、吸入指導を短時間でも必ず行う姿勢は大切です。

 そうすることで、患者さんは安心して吸入でき、アドヒアランスの向上にも繋がり、喘息COPDのコントロールも良くなります。 

著者プロフィール

大林浩幸(東濃中央クリニック〔岐阜県瑞浪市〕院長)●おおばやし ひろゆき氏。日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン(第4版)、(第5版)」査読委員、日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン(JGL2009、JGL2012、JGL2015、JGL2018)」作成委員。藤田医科大学医学部客員教授、島根大臨床教授。吸入療法アカデミー代表理事。

連載の紹介

プライマリケア医のための喘息・COPD入門
「吸入薬を処方したのに症状が改善しない」という患者さんの多くは、正しい診断に基づいた適切な治療を施すと、とても良くなります。喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療において、みなさんが陥りやすいピットホールと、的確な診療のポイントをわかりやすく解説します。
この連載を書籍化しました!
『喘息・COPD吸入療法の患者指導に必携!
メカニズムから見る吸入デバイスのピットホール』好評発売中

 このたび、この連載「プライマリケア医のための喘息・COPD入門」を書籍化いたしました。
 2013年6月から開始したこの連載は、気管支喘息やCOPD診療の主役となった吸入デバイスによる吸入療法を指導する上で必要な情報、患者が陥りやすい操作ミスを、具体例とともに紹介しています。
 書籍では、現在利用可能な11の吸入デバイスごとに、合計300枚を超える写真をふんだんに使いながら、患者が陥りやすいピットホール(誤操作)を大林浩幸氏が書き下ろしています。さらに本書では、吸入デバイスの内部メカニズムも解説。デバイスのメカニズムを知り、操作ミスが発生する母地を把握しておくことで、患者の操作ミスを発見しやすくなり、ミスを起こしやすい操作を重点的に指導することも可能になります。
 ぜひ、日々の患者指導にご活用ください。(大林浩幸著、日経BP社、4500円+税)

この記事を読んでいる人におすすめ