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患者さんは吸入薬を本当に吸えていますか
喘息・COPD治療における吸入療法の重要性と見落としがちな盲点

2013/06/21

筆者が委員長を務める「東濃喘息対策委員会」のシンボルイラスト。吸入療法で重要な、「よく見て」「よく聞いて」「よく話して」を表す。

 私は、岐阜県瑞浪市で開業しているプライマリケア医です。アレルギー・呼吸器科専門医として日常診療を行っていると、他科の先生から「喘鳴や呼吸苦の改善が難しい」と患者さんをご紹介いただいたり、患者さん自身が「治療を受けているのに良くならない」と当院を受診されることがあります。

 実は、それらの患者さんの多くが、正しい診断に基づいた適切な治療を受ければ、とても良くなります。先生方がご存じのように、喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療の主軸は、今や吸入薬です。

 ところが、吸入薬が処方されているにもかかわらず、適切な吸入指導が伴っていなかったため、患者さんが薬剤を有効に吸えていないケースや、自己判断で吸入を止めてしまうケースがとても目立ちます。

 本稿は、喘息やCOPD治療の主軸となる吸入療法の原点を振り返り、日々懸命に診療されているプライマリケア領域の先生方に、少しでも役に立つ情報を提供したいと願いつつ、執筆させて頂きます。

著者プロフィール

大林浩幸(東濃中央クリニック〔岐阜県瑞浪市〕院長)●おおばやし ひろゆき氏。日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン(第4版)、(第5版)」査読委員、日本アレルギー学会「喘息予防・管理ガイドライン(JGL2009、JGL2012、JGL2015、JGL2018)」作成委員。藤田医科大学医学部客員教授、島根大臨床教授。吸入療法アカデミー代表理事。

連載の紹介

プライマリケア医のための喘息・COPD入門
「吸入薬を処方したのに症状が改善しない」という患者さんの多くは、正しい診断に基づいた適切な治療を施すと、とても良くなります。喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診療において、みなさんが陥りやすいピットホールと、的確な診療のポイントをわかりやすく解説します。
この連載を書籍化しました!
『喘息・COPD吸入療法の患者指導に必携!
メカニズムから見る吸入デバイスのピットホール』好評発売中

 このたび、この連載「プライマリケア医のための喘息・COPD入門」を書籍化いたしました。
 2013年6月から開始したこの連載は、気管支喘息やCOPD診療の主役となった吸入デバイスによる吸入療法を指導する上で必要な情報、患者が陥りやすい操作ミスを、具体例とともに紹介しています。
 書籍では、現在利用可能な11の吸入デバイスごとに、合計300枚を超える写真をふんだんに使いながら、患者が陥りやすいピットホール(誤操作)を大林浩幸氏が書き下ろしています。さらに本書では、吸入デバイスの内部メカニズムも解説。デバイスのメカニズムを知り、操作ミスが発生する母地を把握しておくことで、患者の操作ミスを発見しやすくなり、ミスを起こしやすい操作を重点的に指導することも可能になります。
 ぜひ、日々の患者指導にご活用ください。(大林浩幸著、日経BP社、4500円+税)

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