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第1回 小球性貧血(前編)
その患者、本当に鉄欠乏性貧血?
貧血はMCVと網赤血球で判断を

2014/11/11
岡田定(聖路加国際病院血液内科部長)

 今回から半年間、「見逃してはいけない血算」というテーマで、お話をさせていただく聖路加国際病院血液内科の岡田定と申します。皆様、どうぞよろしくお願い致します。

 日々診療に勤しむ皆さんにとって、ヘモグロビン白血球血小板といった血算は、当たり前のように使っているものだと思います。実はこの血算には想像以上に豊富な情報が含まれています。ときに重大な疾患を示唆しており、その異常に気づかないことで重篤な疾患を見逃してしまったり、発症を予防できなかったり――と、重大事につながることもあるのです。

 本シリーズは、そのような異常を見逃さないようにするコツをご紹介する連載です。名付けて「見逃してはいけない血算」です。本連載では毎回、実際の症例を提示し、鑑別や治療のポイントを解説していきます。

 読者の皆様も、どのような疾患の患者なのか、追加すべき検査はなにか、どんな処置がいるのかなどを考えながら読み進めていただければと思います。それではさっそく始めましょう。第1回目のテーマは「貧血」です。

著者プロフィール

岡田定(聖路加国際病院血液内科部長)●おかだ さだむ氏。1981年大阪医大卒。聖路加国際病院で内科研修。昭和大藤が丘病院血液内科を経て、1993年から現職。

連載の紹介

見逃してはいけない血算
日々の鑑別や治療に役立つ血算の読み方、考え方が学べる連載です。実際に岡田氏が経験した症例を提示し、うっかり間違いやすいポイントや血算を用いた診療のコツを紹介。“見逃してはいけない血算”の勘所を岡田氏が分かりやすく解説します。
この連載を書籍化しました!
『見逃してはいけない血算』好評発売中

 このたび、2014年11月から連載を開始した「見逃してはいけない血算」を書籍化いたしました。
 本連載と同様に、実際の症例を紹介しながら血算の読み解き方、血算から考える鑑別診断の方法を岡田定氏が解説しています。
 書籍では本編を「基礎編」と「応用編」に分け、基礎編で学んだ鑑別診断の方法を用いて、症状に応じた緊急度や重症度の評価の勘所を学べるように構成しています。
 書籍版の特典として、日常診療で役立てるように「見逃してはいけない」血算の要点をまとめたポケットサイズのカード付きです。ぜひ、日々の診療にご活用ください。(岡田定著、日経BP社、3900円+税)

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