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「嘔吐後の肺炎=誤嚥性肺炎」ではない!

2020/01/28
岡 秀昭(埼玉医科大学総合医療センター)

 ここまで3回にわたって市中肺炎について取り上げてきましたが、今回は誤嚥性肺炎という診断について考えてみましょう。

 申し訳ないのですが、誤嚥性肺炎として紹介やコンサルテーションを受けた際に、私はまずその病名を疑って診療を始めます。以下のようなケースを考えてみてください。

 「もともと元気だった高齢男性が急に嘔吐をして、その後に高熱が出たために受診。胸部聴診で右胸部にクラックルが聞こえ、胸部X線を撮ると右に浸潤陰影があったため、誤嚥性肺炎と診断して――」

 ちょっと待ってください!

著者プロフィール

岡秀昭(埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科教授)●おかひであき氏。2000年日本大学卒。日本大学第一内科で研修後、横浜市立大学、神戸大学、東京高輪病院などを経て、2020年7月より現職。

連載の紹介

岡秀昭の「一般外来で感染症をどう診る?」
「感染症専門医が勧める検査なんかいちいちやってられない」――感染症治療に対して、そんな思いを持っておられませんか? 岡秀昭氏をはじめとした埼玉医大総合医療センター感染症科のメンバーが、プライマリ・ケア医が最低限押さえておくべき感染症診療のポイントを解説します。

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