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「膀胱炎治療にクラビット」は時代遅れ

2019/03/26
岡 秀昭(埼玉医科大学総合医療センター)

 前回単純性膀胱炎の診断について紹介しました。今回は治療について考えていきます。単純性膀胱炎の治療のスタンダードは、現在は抗菌薬の投与です。

 「現在は」と強調したのは、近年、膀胱炎の治療に対し、抗菌薬と消炎鎮痛薬NSAIDs)の治療効果を比較した臨床試験が海外で立て続けに報告されているからです1、2)。また経験的に、水分を摂取してしっかりと尿を出すだけでも膀胱炎の治療効果は上がります。昨年、水を飲むことで膀胱炎の再発予防になるという報告がなされていますし3)、後述するように膀胱炎へ処方できる抗菌薬の選択肢が少なくなっている中、今後は抗菌薬の投与なしに治療する方向に向かうのかもしれません。

著者プロフィール

岡秀昭(埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科教授)●おかひであき氏。2000年日本大学卒。日本大学第一内科で研修後、横浜市立大学、神戸大学、東京高輪病院などを経て、2020年7月より現職。

連載の紹介

岡秀昭の「一般外来で感染症をどう診る?」
「感染症専門医が勧める検査なんかいちいちやってられない」――感染症治療に対して、そんな思いを持っておられませんか? 岡秀昭氏をはじめとした埼玉医大総合医療センター感染症科のメンバーが、プライマリ・ケア医が最低限押さえておくべき感染症診療のポイントを解説します。

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