日経メディカルのロゴ画像

本当のトレンドを最新ガイドラインから探る(2)
ゾフルーザは本当に夢の薬? 
抗インフルエンザ薬の使い方

2019/01/24
岡 秀昭(埼玉医科大学総合医療センター)

 前回は、流行期のインフルエンザは、迅速検査による診断ではなく臨床診断を行うことが重要だと説明しました。今回は引き続き、昨年末に公表された米国感染症学会のガイドラインから、インフルエンザ治療について考えてみたいと思います。

 そもそも、インフルエンザと臨床診断した場合に抗インフルエンザ薬を全例に処方すべきなのでしょうか。私は、特に健康な成人において、抗インフルエンザ薬は必須ではないと考えています。なぜならば、抗インフルエンザ薬の効果は極めて限定的である一方で、一定確率で副作用のリスクがあり、確実にコストが余計にかかるからです。米国感染症学会のガイドラインでも、下記の通り、低いエビデンスレベルと推奨度で条件付きで考慮するとなっています1)

著者プロフィール

岡秀昭(埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科准教授)●おかひであき氏。2000年日本大学卒。日本大学第一内科で研修後、横浜市立大学、神戸大学、東京高輪病院などを経て、2017年より現職。

連載の紹介

岡秀昭の「一般外来で感染症をどう診る?」
「感染症専門医が勧める検査なんかいちいちやってられない」――感染症治療に対して、そんな思いを持っておられませんか? 岡秀昭氏をはじめとした埼玉医大総合医療センター感染症科のメンバーが、プライマリ・ケア医が最低限押さえておくべき感染症診療のポイントを解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ