
2018年はバロキサビル(商品名ゾフルーザ)の治験結果がNew England Journal of Medicine誌に発表され、12月には米国感染症学会によるインフルエンザの診療ガイドラインもアップデートされました1)、2)。これを踏まえ、今回と次回の連載でインフルエンザ診療の真のトレンドを探っていきたいと思います。
まず、インフルエンザの診断について考えてみましょう。先生はインフルエンザの診断に迅速診断キットによる検査は行いますか? 実は、米国の最新ガイドラインでは、5歳以下の小児や65歳以上の高齢者など、重症化のリスクが高い患者において、