日経メディカルのロゴ画像

足関節捻挫(1)
足関節捻挫の触診、きちんとできていますか?

2020/12/15
大内洋(亀田メディカルセンター)

 みなさん、はじめまして。亀田メディカルセンタースポーツ医学科の大内洋と申します。このたび「プライマリ・ケア医のためのスポーツ整形」という連載を始めることになりました。

 まずは簡単に自己紹介をさせてください。私はスポーツ整形、関節鏡手術、再生医療などを専門とする整形外科医です。現在は当院での診療のほか、なでしこリーグ2部のオルカ鴨川FCのチーフチームドクターや日本水泳連盟の医事委員、2020年東京オリンピック・パラリンピックの医療アドバイザーなども務めております。整形外科医を志した理由は単純で、私自身が幼少期からスケートボート、テニス、水泳、ボートなど様々なスポーツを経験し、けがをすることが非常に多かったからです(骨折は3回、縫合を要するけがは4回以上経験しました……!)。

 ところで、みなさんはスポーツ整形と一般的な整形外科にはどのような違いがあるのかご存じでしょうか。実は両者はけがに対するアプローチが大きく異なり、一般的な整形外科では手術が最も重要な治療と言っても過言ではないのに対し、スポーツ整形では運動療法による治療がメインになります。なぜなら、スポーツ選手は手術を受けるかどうかで復帰までの期間が大きく異なるため、なるべく手術を避けたがるからです。不幸にして、半月板断裂や肩関節唇損傷のように関節内の構造に障害が起きた場合も、極力侵襲の少ない関節鏡手術を行うことがほとんどで、最近では再生医療の多血小板血漿(Platelet Rich Plasma:PRP)や幹細胞治療などを用いた治療を行うこともあります。

 ありがたいことに、近年はスポーツ整形に興味を持つプライマリ・ケア医や家庭医が増えており、当院でも、こうした先生方に研修を行う機会が多々あります。本連載は、プライマリ・ケア医や家庭医の先生方を対象にスポーツ選手などに多いコモンディジーズの診察法や治療法などを解説していきますので、ぜひ本連載を通してスポーツ医学の世界を知っていただけますと幸いです。読むだけでいつの間にかスポーツ整形の診療が得意になっている……そんな連載を目指していきますので、ぜひお付き合いいただけたらと思います。では早速始めていきましょう!


著者プロフィール

大内 洋(亀田メディカルセンタースポーツ医学科主任部長)●おおうち ひろし氏。2001年東京医科歯科大学医学部卒業。長野厚生連佐久総合病院、医療法人アレックス佐久平整形外科クリニックスポーツ関節鏡センターなどを経て2018年から現職。水泳ナショナルチーム帯同ドクター、オルカ鴨川FCチーフチームドクターなども兼任。

連載の紹介

プライマリ・ケア医のためのスポーツ整形
トップアスリートやレクリエーションスポーツに伴う障害、肉体労働によるオーバーユースなど、様々な傷害を対象としたスポーツ整形外科。本連載では、トップアスリートの現場を数多く経験している大内洋氏が、プライマリ・ケア医向けに「現場で使えるスポーツ整形」を解説します。

この連載のバックナンバー

この記事を読んでいる人におすすめ