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【連載第2回 マナー編(2)】
不潔な医師は患者の不信を招く

2006/12/11

 黒澤明監督の往年の名画の一つに「酔いどれ天使」がある。代表作の「生きる」で余命幾許もない胃癌と宣告された平凡な市役所職員の哀感を見事に演じた志村喬と、同じく黒澤作品には欠かせない三船敏郎が丁々発止とやり合う。何をやり合うかと言えば、三船演ずるヤクザを襲った病魔をめぐってである。志村の役は場末の老開業医であるが、飲んだくれでいつも酒臭い息を吐き、髪も髭もぼうぼうに伸び放題、白衣は何日も、いや何年も洗ったことがないかのように、薄汚れてクシャクシャである。当然、患者は寄り付かない。

著者プロフィール

大鐘 稔彦(南あわじ市国民健康保険阿那賀診療所院長)●おおがね としひこ氏。1968年京大卒。民間病院の院長、外科部長などを経て、99年より南あわじ市国民健康保険阿那賀診療所(兵庫県南あわじ市)院長。

連載の紹介

研修医必見!臨床のスキルとマナー
患者に選ばれる医師になるには?医療訴訟に巻き込まれることなく的確な医療を実践するには? ベテラン医が、自身が体験したエピソードをベースに、診療のコツや臨床医としてのマナーを説きます。

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