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第2回 癌による疼痛で落ち着かず”徘徊”していた一例
オキシコドンでBPSDが消失!? その訳は

2019/03/06
小川朝生(国立がん研究センター先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野長)

 第1回では、BPSDを生じる原因の代表例として「痛み」の症例を紹介しました。一般診療において、BPSDが疑われる事例のうち6~8割において、痛みなどの身体的苦痛と薬剤が関連していたとの報告があります(Testad I,et al.Int J Geriatr Psychiatry.2007:916-21.Cohen-Mansfield J,et al.J Gerontol.1989;44:M77-84.)。実際、外来・入院を問わず、処置や疾患による身体症状として痛みを感じている患者が多いことから、「落ち着かない」「気分の変動が大きい」「処置やケアを受けたがらない」などの際には、まず患者の身体症状を再評価することとよいのではないでしょうか。

著者プロフィール

小川朝生(国立がん研究センター先端医療開発センター精神腫瘍学開発分野長)●おがわあさお氏。1999年大阪大学卒。国立病院機構大阪医療センターなどを経て、2013年に東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発分野長、2015年より現職。

連載の紹介

意外と簡単!認知症に伴うBPSD解決策
認知症に伴うBPSD(行動・心理症状)と診断したその症状、もしかしたら痛みや空腹などが原因で生じているのかもしれません。BPSDに対して薬物療法を行う前に確認すべき身体的な問題とその解決策を、ケースとともに国立がん研究センター東病院の小川朝生氏が解説します。

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