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日経おとなのOFF presents 医師の絶対教養 美術編

”超アナログ”に祈りすら感じる工芸作家展

 「工芸」って何を指すのだろう? と疑問に思ったことはないだろうか。

 武蔵野美術大学教授で「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」を監修する木田拓也氏は、「明治維新後、西洋の文化の影響を受けて、日本で『美術』という概念が受容され、西洋的な意味での『美術』に当てはまらない『美的価値をそなえた実用品』が『美術工芸』と呼ばれるようになり、そこから『美術』との相対的な関係において『工芸』というジャンルが形成されてきた」と説明する。

 美術も工芸も、明治以降に使われるようになった新語・造語であり、さらに、すごくかいつまんで言ってしまうと、「日々の生活で使用しない美的価値のあるもの」=美術、「日々の生活で使用し得る美的価値のあるもの」=工芸ということのようだ。

 芸術とは、創作意欲が狂おしいほど高まった末にできあがった”なにか”だと勝手に考えているのだが、創作意欲がキャンバスなどの非実用品の上で高まれば美術、皿や箱などの実用品の上で高まれば工芸、ただそれだけの違いなんだと言ってしまいたい。

連載の紹介

日経おとなのOFF presents 医師の絶対教養 美術編
レオナルド・ダ・ヴィンチの時代、医学と芸術に境界はなかった――。いつの間にか生じてしまった医学と芸術の境界を埋めるため、日経メディカル Onilneと、人生をより豊かにするオフ生活情報誌「日経おとなのOFF 」がコラボし、同誌に掲載された美術展情報をお届けします。芸術好きの先生はもちろん、「美術展になんて興味がなかった」という先生方の“絶対教養”向上に貢献します。診療の合間の息抜きや、日常からのつかの間の逃避行に、お役立てください!

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