浮世絵の「浮世」という言葉の語源をご存じだろうか。
つらいことの多い世の中を意味する「憂き世」だ。江戸時代、憂き世という厭世的な思想ではなく、今を楽しもうと「浮世」という言葉が使われるようになり、さらに、その浮世を現した絵画として「浮世絵」が誕生したという。“浮世”絵ではあるが、快楽主義に終始せず、「粋」や「洒落」を追求し、高い芸術性も有する点が浮世絵の魅力だろう。
コロナ禍、さらに豪雨による水害。今は憂き世かもしれない……。実際、コロナ疲れが医療者の中で濃厚で、コロナうつの危機にある医療者も少なくないとの調査結果が出ている。しかし、考え方、受け止め方次第で「浮世」にすることもできる──。そう力強く励ましてくれるような展覧会が東京で開催されている。
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