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日経おとなのOFF presents 医師の絶対教養 美術編

20世紀建築の巨匠、ル・コルビュジエ、画家名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ
20世紀建築の巨匠が画家として描いた代表作

2019/03/16
水野 孝彦=日経おとなのOFF

 20世紀建築の巨匠、ル・コルビュジエ。その名はペンネームで、画家として活動するときには、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレという本名を使っていた。1918年末~25年にジャンヌレが提唱していたのが、「ピュリスム」(純粋主義)だ。

 「機械の時代にふさわしい芸術として、彼は絵画も数学的な法則に基づいて描かれるべきだと考えました」(国立西洋美術館副館長の村上博哉さん)。そのため『多数のオブジェのある静物』も含め、ジャンヌレが描くのは、ワインボトルやグラス、バイオリンとそのケースといった、ありふれてはいるが、ムダがそぎ落とされて合理的な形をした静物だけだった。

 同作品は、彼が提唱したピュリスムの後期の作品。「パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックらキュビスムの画家の影響を受けることで、前期の作品『垂直のギター(第一作)』のやや暗く落ち着いた空間と比較すると、ジャンヌレが自分の感覚を大事にし、自由に空間を表現するようになっていったことが伝わってきます」(村上さん)。

 その影響は、建築家、ル・コルビュジエとしての作品にも大きな変化を与えた。

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※プリントアウトはできませんのでご了承ください。 (出典:日経おとなのOFF 3月号)

連載の紹介

日経おとなのOFF presents 医師の絶対教養 美術編
レオナルド・ダ・ヴィンチの時代、医学と芸術に境界はなかった――。いつの間にか生じてしまった医学と芸術の境界を埋めるため、日経メディカル Onilneと、人生をより豊かにするオフ生活情報誌「日経おとなのOFF 」がコラボし、同誌に掲載された美術展情報をお届けします。芸術好きの先生はもちろん、「美術展になんて興味がなかった」という先生方の“絶対教養”向上に貢献します。診療の合間の息抜きや、日常からのつかの間の逃避行に、お役立てください!

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