【今回のPOINT】
・発作性心房細動の場合、アブレーション術後1年間無症候である患者の割合は70~75%で、合併症の発生は1~4%ほどである。
・症候性・発作性心房細動症例に対し、第一治療としてカテーテルアブレーションを施行することは妥当である。
・持続性心房細動でアブレーションを検討するのは、抗不整脈薬を用いても持続が停止せず症状が強い場合や、頻脈のために心機能が低下している場合に限られる。
・心不全を合併した心房細動に対して、アブレーションの予後改善効果が確認されている。ただし、予後改善を主目的としてアブレーションを積極的に行うことは慎重に考える。
・CHADS2スコア2点以上であれば、アブレーション後も抗凝固薬を継続する。