日経メディカルのロゴ画像

第12回 抗凝固薬をいつやめるか
出血後の抗凝固薬、「原則再開」で本当に良い?

2020/01/27
小田倉 弘典(土橋内科医院院長)

【今回のPOINT】

・脳出血後の抗凝固薬は「原則再開」とされているが、大きな後遺症や繰り返す出血でなければ、再出血リスクが回避できたことを確認して、血圧や服薬アドヒアランス、出血の程度などを基に症例ごとに考える。

・消化管出血後も「原則再開」だが、大腸憩室症からの出血を何回も繰り返す場合は、中止や左心耳閉鎖デバイスなどの使用を考える。

・フレイルにおける抗凝固療法と臨床アウトカムの関係に関するエビデンスは乏しい。

・心房細動の人の死因は、脳梗塞や大出血よりも非心血管死が多い。

・超高齢者では、脳梗塞予防などのベネフィットが得られる前に肺炎や癌などで死亡してしまうことがあるため、抗凝固薬が本当に利益のあるものなのか分からないかもしれない。

・要介護3相当の生活機能低下例から、抗凝固薬の処方率は大幅に低下する。

著者プロフィール

小田倉弘典(土橋内科医院〔仙台市〕院長)●おだくら ひろのり氏。1987年東北大卒。仙台市立病院循環器科、国立循環器病研究センター、仙台市立病院循環器科医長を経て2004年より現職。ブログ「心房細動な日々」。 ※2013年4月以降、コラムの内容に関連して開示すべき経済的な利益相反関係にある製薬企業はありません。

連載の紹介

プライマリ・ケア医のための心房細動入門リターンズ
患者背景によって治療方針が大きく変わる心房細動。循環器疾患を専門としないプライマリ・ケア医向けに、実際の症例や最新のエビデンスを交えながら、心房細動の診断・治療を“分かりやすさ最優先”で解説する人気コラムが、4年ぶりに帰ってきました。

この記事を読んでいる人におすすめ