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第11回
発作を繰り返す患者には、リズムコントロールか、レートコントロールか?

2013/05/27

指導医 先日、初発の発作性心房細動で受診されたAさんですが、その後どうなりましたか? 簡単にプレゼンしてください。

研修医 はい、Aさん、68歳女性です。1カ月前、初めての動悸を自覚し当院を受診し、心房細動の診断でベラパミルを処方され、その日は帰宅しました。翌日の受診時には洞調律に戻っていました。発作が起きたらすぐ受診するようにお伝えして、そのままベラパミル120mg/日を14日分処方され、外来通院となりました。

 基礎疾患として、高血圧、糖尿病、心不全、甲状腺疾患は認められませんでした。総合病院循環器内科に紹介し、心臓超音波検査を施行されましたが、左房径、左室機能も含めて異常所見なしとのことでした。ところが、その1週間後も同じような動悸が2時間出現し、自然に軽快しました。

 さらにその1週間後、日曜日の朝に3時間以上続く発作を自覚し、総合病院救急外来を受診され、心房細動(心拍数89/分)の診断で、ピルシカイニド50mgを静注され洞調律に服しています。同院で発作時ピルシカイニド100mg頓用を処方され、以後当院でのフォローのため、逆紹介されました。

著者プロフィール

小田倉弘典(土橋内科医院〔仙台市〕院長)●おだくら ひろのり氏。1987年東北大医学部卒。仙台市立病院循環器科、国立循環器病センター、仙台市立病院循環器科医長を経て2004年より現職。ブログ「心房細動な日々」

連載の紹介

プライマリケア医のための心房細動入門
患者数が増え続け、治療方針も大きく変化している心房細動。循環器疾患を専門としないプライマリケア医向けに、実際の症例や最新のエビデンスを交えながら、心房細動の診断、治療を“分かりやすさ最優先”で解説します。
『プライマリ・ケア医のための心房細動入門』が書籍になりました

 本連載のバックナンバーを大幅に加筆・修正し、書き下ろしも加えて全体を再構成。2014年1月に発表された「心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)」の内容も踏まえ、「リスクマネジメント」の視点から心房細動診療の進め方を分かりやすく解説しました。(小田倉弘典著、日経BP社、3500円税別)

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