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第3回
炭水化物制限の方が総カロリー制限より減量効果が大きい。○か×か?

2013/07/23

表1 生活習慣の「ABCDE」

表2 日本肥満学会基準による肥満度分類

 前回は、表1に示す「生活習慣のABCD」のうち、「食事療法」について詳解した。今回はそれとも関連の深い「体重」の管理について詳しく見てみよう。

 わが国では、BMI(body mass index)25kg/m2以上を肥満としている(表2)。肥満を放置すれば、インスリン抵抗性や2型糖尿病リスクの増大、さらに大血管症の他のリスクファクターや死亡率の増加を伴う。

 減量を持続的に行えば、それに伴って血糖コントロールが改善することが示されている(図1)1)。減量は維持が困難である点がネックだが、持続できれば動きやすさ・機動性が向上することも報告されている2)

著者プロフィール

能登洋(国立国際医療研究センター病院 糖尿病・代謝・内分泌科 医長)●のとひろし氏。東大医学部卒。同大附属病院、ベス・イスラエル医療センター(米国)、東京厚生年金病院、テキサス大サウスウェスタン医療センター(同)などを経て、2009年から現職。10年から東京医科歯科大臨床教授。

連載の紹介

糖尿病治療のエビデンス
近年、糖尿病治療に関するエビデンスが急増しているが、統計学的解釈が誤っているために正しく理解・活用されていないことが多い。エビデンスは玉石混交であり、“石”のエビデンスにだまされてしまうことすらある。この連載では、2型糖尿病治療における“真”のエビデンスを知り、それを日常臨床に役立てるためのノウハウを紹介したい。

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