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第2回
低炭水化物食を続けると、死亡リスクが増える。○か×か?

2013/06/26

 今回からは、2型糖尿病の治療の基本である生活習慣の改善に関するエビデンスについて見てみよう。

 その前に一つ、重要な情報をお伝えしたい。5月に熊本市で開催された日本糖尿病学会年次学術集会において、「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」(以下、ガイドライン)が発行され1)血糖コントロール目標値や分類が大幅に改訂された(表1)。新基準では、これまで5段階としていた血糖コントロール目標値をHbA1c値の6.0%、7.0%、8.0%の3段階に集約。その上で、治療目標は年齢や罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、ケアのサポート体制などを考慮し、患者ごとに設定するとした。

著者プロフィール

能登洋(国立国際医療研究センター病院 糖尿病・代謝・内分泌科 医長)●のとひろし氏。東大医学部卒。同大附属病院、ベス・イスラエル医療センター(米国)、東京厚生年金病院、テキサス大サウスウェスタン医療センター(同)などを経て、2009年から現職。10年から東京医科歯科大臨床教授。

連載の紹介

糖尿病治療のエビデンス
近年、糖尿病治療に関するエビデンスが急増しているが、統計学的解釈が誤っているために正しく理解・活用されていないことが多い。エビデンスは玉石混交であり、“石”のエビデンスにだまされてしまうことすらある。この連載では、2型糖尿病治療における“真”のエビデンスを知り、それを日常臨床に役立てるためのノウハウを紹介したい。

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