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Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」

「起こさせない」ことから始めるせん妄対策
イタイイタイせん妄(2)

2020/07/27
西 智弘(川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター)

(前回の続き)
 イイダさんは74歳の男性。背部痛で動けなくなり、病院での精査の結果は肺癌の骨転移。このままだと背骨が折れて、脚が麻痺してしまうかもしれないとの診断により、疼痛管理と放射線治療のために入院。入院後、ぼーっとしている時間が増えたり、看護師から「イイダさん、最近夜眠らないで起きていることが多いんです。夜中に『いたーい、いたーい』って時々言っているんですけど。痛み止めも睡眠薬も効かないみたいです」と報告された。経過観察を指示したDr.ニシだったが、Dr.ミヤモリから「低活動性せん妄」ではないか、と指摘を受けた。せん妄の原因と治療方針について、Dr.ミヤモリとのディスカッションは続く。



著者プロフィール

西智弘(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター腫瘍内科/緩和ケア内科)●にし ともひろ氏。2005年北海道大学卒。家庭医療専門医を志し、室蘭日鋼記念病院で初期研修後、緩和ケアに魅了され緩和ケア・腫瘍内科医に転向。川崎市立井田病院、栃木県立がんセンター腫瘍内科を経て、2012年から現職。

連載の紹介

Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」
多様な患者さんの姿をユニークに捉え、楽しみながら高齢者診療を行う宮森正氏の「経験から得た言葉や技術」を、それを支えるエビデンスと共に愛弟子の西智弘氏が綴ります。腫瘍内科と緩和ケアの統合を目指し、腫瘍内科・緩和ケア・在宅診療を、ケアセンター科が一括して担う川崎市立井田病院ならではの取り組みも併せて紹介していきます。

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