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Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」

第7回
高齢者は高山植物のように繊細だ

2017/03/13
西智弘(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター)
高齢者は高山植物のように繊細だの画像

 ヤマダさんはDr.ニシが訪問診療で担当している85歳の男性。元は大工の棟梁で、地域の中でも頼れる存在だった。75歳を過ぎたころから徐々に認知症の症状が出始めたものの、自宅で奥さん(82歳・軽度認知症と難聴あり)と支えあって暮らしていた。しかし、最近足腰が弱くなりはじめ、自宅内でしばしば転倒するようになっていた。約1年前までは外出をしていたものの、最近では家の中にこもりきりに。ケアマネジャーがデイサービスなどを勧めたが「俺は家から出たくない。この家にいたいんだよ」と拒否。遠方に住む娘とケアマネジャーは「このままだと夫婦とも共倒れになるのではないか」と心配していた。

著者プロフィール

西智弘(川崎市立井田病院 かわさき総合ケアセンター腫瘍内科/緩和ケア内科)●にし ともひろ氏。2005年北海道大学卒。家庭医療専門医を志し、室蘭日鋼記念病院で初期研修後、緩和ケアに魅了され緩和ケア・腫瘍内科医に転向。川崎市立井田病院、栃木県立がんセンター腫瘍内科を経て、2012年から現職。

連載の紹介

Dr.西&Dr.宮森の「高齢者診療はエビデンスだけじゃいかんのです」
多様な患者さんの姿をユニークに捉え、楽しみながら高齢者診療を行う宮森正氏の「経験から得た言葉や技術」を、それを支えるエビデンスと共に愛弟子の西智弘氏が綴ります。腫瘍内科と緩和ケアの統合を目指し、腫瘍内科・緩和ケア・在宅診療を、ケアセンター科が一括して担う川崎市立井田病院ならではの取り組みも併せて紹介していきます。

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