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しくじり症例から学ぶ総合診療
雨森正記編 西村真紀監修

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――「しくじり症例から学ぶ」という編集方針はどのような経緯で決まったのでしょうか。

雨森 最初に出版社の方と話し合った時は、「ベテランの総合診療医と若手医師をつなげるような企画で本が書けませんか?」という趣旨の依頼でした。その時点ではすぐに書籍にできそうなアイデアも思い浮かばず、しばらく棚上げになったままだったのです。ある時、有名人の失敗談を紹介するテレビ番組を見て、ふとこれは使えるかもと思いつきました。

 自分がまだ駆け出しの若手医師の頃、日経メディカルに連載していたコラム『苦いカルテ』を読んで、感銘を受けたことを思い出したのです。医学会で活躍している有名な医師でも、若い時には失敗や挫折を経験したことがあって、それを乗り越えて信頼と実績を積みあげていったのかと思うと、感動したものです。ふり返ると、私自身もいつの間にか約30年の診療経験を積みましたが、順調にうまくいった症例よりも、難渋したり失敗したと感じた症例の方が、はっきりと記憶に残っています。そこで、医師が遭遇しやすい「しくじり症例」をベテランと若手医師で共有したらどうかという企画が誕生しました。

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