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発泡ウレタン製のカバーを耳に掛けるだけ
電子技術に頼らず「耳カバー」で聴覚を補う
音の共鳴現象を利用し音を強調する仕組み

2015/05/29
大下 淳一=日経デジタルヘルス

中部デザイン研究所の補聴耳カバー「私のミミ」
(※クリックで拡大します)

 発泡ウレタン製の“耳カバー”を耳に掛けるだけ――。電子式補聴器の目覚ましい進化に背をそむけるかのように、そんなアプローチで高齢者の聴覚を補う製品が2015年7月に発売される。中部デザイン研究所(名古屋市)が開発した補聴耳カバー「私のミミ」がそれだ。電子式補聴器を使う手前の、聴こえ具合が気になり始めた高齢者のテレビ視聴や室内利用に向ける。

 東急ハンズなどでの販売を予定しており、1980円(税抜)と安価。「第18回 国際福祉健康産業展 ウェルフェア2015」(2015年5月21~23日、名古屋市国際展示場)に出展した。

 私のミミは、防寒用の耳あてやヘッドホンに似た形状をしており、電源は使わず耳に掛けるだけで使える。耳を覆うことで生じる音の共鳴現象を利用し、高齢者でも聴力が残存する1800~2000Hzの音を強調する仕組みだ。名古屋工業大学で実施した音響解析では、正面方向からの音に対して14dB、全方向平均で11dBの強調効果(音圧増加)を確認した。重さは片耳分で約13g。

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