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医師の絶対教養 ナショナル ジオグラフィック編

色の見えない人々が住む太平洋の島

2018/11/24
文=Daniel Stone/写真=Sanne De Wilde/訳=北村京子

 南太平洋に浮かぶミクロネシア諸島のピンゲラップ島は、別名「The Island of the Colorblind(色を識別しない人たちの島)」と呼ばれる。これは英国の神経学者オリバー・サックスが1996年、人間の脳に関する自著で使った呼び名で、この島に先天的に色の見えない住民が比較的多いことに由来する。

 同島がこうした遺伝的背景をもつようになったきっかけは、一説によると、1775年の猛烈な台風によって人口が一時的に激減したことにあるという。この台風を生き延びた島の統治者が、1色覚(色を識別しない視覚)となる希少な遺伝子を有しており、やがてその遺伝子が後の世代に受け継がれていくこととなった。(参考記事:「正常色覚」が本当に有利なのか

ピンゲラップ島付近にある無人島へピクニックに出かけ、舟で帰ってくる島の子供たち。赤外線フィルターとカメラの設定が、輝くような効果を生み出している。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)

連載の紹介

医師の絶対教養 ナショナル ジオグラフィック編
世界180カ国で愛読され続けているビジュアル誌『NATIONAL GEOGRAPHIC』。100年以上の歴史を持ち、自然、動物、歴史、地球環境、科学、宇宙などの調査・探検プロジェクトを支援してきました。そんなナショジオの日本版ウェブサイト(naionalgeographic.jp)から、「地球の今」を切り取った写真を撮影秘話とともにご紹介します。

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