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患者家族に「余計なことするな」と言われ激怒した院長

2015/12/14
尾内 康彦(大阪府保険医協会)

 認知症患者の場合、現れる症状が時と共に異なってくるので、それに合わせた対処法をきちんとつかんでないと、同居する家族と様々な軋轢を生むことになる。家族であれば患者の身近にいるので、病気の進行状態を把握していそうに思えるが、現実は必ずしもそうではない。身近すぎるからこそ見えていない場合もある。

 軽度の認知症患者は、独りで来院することも多い。そうした場合は特に気を付けないと、治療を巡って家族とトラブルが起きる恐れがあるので、医療機関としては注意が必要だ。

 今回紹介するのは、軽度の認知症患者本人から直接、インフルエンザ予防接種の予約があり、接種したところ、患者の息子の妻から「余計なことはするな」と強烈なクレームが入ったケースである。

著者プロフィール

尾内康彦(大阪府保険医協会事務局参与)●おのうち・やすひこ氏。大阪外国語大学卒。1979年大阪府保険医協会に入局。年400件以上の医療機関トラブルの相談に乗り、「なにわのトラブルバスター」の異名を持つ。著書に『患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP)がある。

連載の紹介

なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
病医院を構えている限り、いつどんな患者がやって来るかわかりません。いったん患者トラブルが発生し、解決に手間取ると、対応する職員の疲弊、患者の減少という悪循環を招き、経営の土台が揺らぎかねません。筆者が相談に乗った事例を紹介しながら、患者トラブル解決の「真髄」に迫ります。
著者の最新刊『続・患者トラブルを解決する「技術」』好評販売中

 ますます高度化、複雑化する患者トラブルに、医療機関はどう対峙していけばいいのか。ご好評をいただいた前著『患者トラブルを解決する「技術」』の続編として、解決難易度の高い患者トラブルの対処法を体系的にまとめました。前著が基礎編、本書が応用編の位置づけですが、本書だけでも基本が押さえられるように構成しています。(尾内康彦著、日経BP社、2052円税込)

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