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医師の技量不足に激怒した患者

2014/07/21

 今回は、県外のA市民病院で起きた、胃の内視鏡検査に関するトラブルを紹介する。どの病院でも発生する可能性のあるトラブルなので、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

 「先日、当院の医師が患者Xに胃内視鏡検査を行ったのですが、Xは瀑状胃で十二指腸まで調べることができなかった。そうしたら、『いつもは胃と十二指腸を同時に検査するのに、なぜ今回は胃しか検査できなかったのか。技術が未熟なんじゃないのか!』と患者から猛烈なクレームが来たんです。さらに、その勢いに押されて、医師が『すみませんでした』と謝ってしまいました。謝罪したことにより、損害賠償を求められたりしないか心配です。今後どのように対処すればよいでしょうか」

 電話をかけてきたのは、A病院医事課のBさんだった。トラブルが起きたのは10日ほど前。矢面に立たされているBさんの声からは、疲労が感じられた。

著者プロフィール

尾内康彦(大阪府保険医協会事務局参与)●おのうち・やすひこ氏。大阪外国語大学卒。1979年大阪府保険医協会に入局。年400件以上の医療機関トラブルの相談に乗り、「なにわのトラブルバスター」の異名を持つ。著書に『患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP)がある。

連載の紹介

なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
病医院を構えている限り、いつどんな患者がやって来るかわかりません。いったん患者トラブルが発生し、解決に手間取ると、対応する職員の疲弊、患者の減少という悪循環を招き、経営の土台が揺らぎかねません。筆者が相談に乗った事例を紹介しながら、患者トラブル解決の「真髄」に迫ります。
著者の最新刊『続・患者トラブルを解決する「技術」』好評販売中

 ますます高度化、複雑化する患者トラブルに、医療機関はどう対峙していけばいいのか。ご好評をいただいた前著『患者トラブルを解決する「技術」』の続編として、解決難易度の高い患者トラブルの対処法を体系的にまとめました。前著が基礎編、本書が応用編の位置づけですが、本書だけでも基本が押さえられるように構成しています。(尾内康彦著、日経BP社、2052円税込)

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