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「払いすぎた医療費を返せ」と怒鳴り込んできた患者

2014/05/19

 今回は、身体障害者手帳を巡って、ある大病院で起きた事例について紹介したい。

 身体障害者手帳の申請は、居住地の各市町村担当課などに自ら申請する「申請主義」の立場をとる。手帳の交付にあたっては障害者等級の判定を行うことになるが、その際、複数の障害が重複する場合は、複数の手帳交付申請を行うことで、認定等級が上がる場合がある。

 実は、医療機関としてこのことをよく知っていないと、大きなトラブルに発展しかねない。確かに、確率的に言えば、そうした患者に遭遇するのは何年に一度あるかどうかだろう。しかし、その滅多に起きないことがつい最近、私の周りで起きたので、どのように対処したのかを紹介したい。

著者プロフィール

尾内康彦(大阪府保険医協会事務局参与)●おのうち・やすひこ氏。大阪外国語大学卒。1979年大阪府保険医協会に入局。年400件以上の医療機関トラブルの相談に乗り、「なにわのトラブルバスター」の異名を持つ。著書に『患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP)がある。

連載の紹介

なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
病医院を構えている限り、いつどんな患者がやって来るかわかりません。いったん患者トラブルが発生し、解決に手間取ると、対応する職員の疲弊、患者の減少という悪循環を招き、経営の土台が揺らぎかねません。筆者が相談に乗った事例を紹介しながら、患者トラブル解決の「真髄」に迫ります。
著者の最新刊『続・患者トラブルを解決する「技術」』好評販売中

 ますます高度化、複雑化する患者トラブルに、医療機関はどう対峙していけばいいのか。ご好評をいただいた前著『患者トラブルを解決する「技術」』の続編として、解決難易度の高い患者トラブルの対処法を体系的にまとめました。前著が基礎編、本書が応用編の位置づけですが、本書だけでも基本が押さえられるように構成しています。(尾内康彦著、日経BP社、2052円税込)

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