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患者家族に100%理解させることは医師の義務か?

2013/11/25

 患者トラブルを引き起こす大きな原因の一つに、医師から患者への説明不足がある。医師が説明した気になっていても、患者側は専門用語などがネックとなって理解できず、後で「言った、言わない」のトラブルが起きたり、患者が医師に不信感を抱いたりすることがよくある。

 そうした場合、患者が理解するまで医師が説明を尽くすというのがトラブル解決の基本スタンスだが、現実にはなかなか教科書通りに事は進まない。なぜなら、これは性善説に立った物の考え方だからだ。いくら懇切丁寧に説明しても分かってくれない、というケースは意外にあるものだ。

 実は最近、立て続けに、医師の説明不足をめぐるトラブル事例に遭遇した。今回はそのうちの一つを紹介する。

著者プロフィール

尾内康彦(大阪府保険医協会事務局参与)●おのうち・やすひこ氏。大阪外国語大学卒。1979年大阪府保険医協会に入局。年400件以上の医療機関トラブルの相談に乗り、「なにわのトラブルバスター」の異名を持つ。著書に『患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP)がある。

連載の紹介

なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
病医院を構えている限り、いつどんな患者がやって来るかわかりません。いったん患者トラブルが発生し、解決に手間取ると、対応する職員の疲弊、患者の減少という悪循環を招き、経営の土台が揺らぎかねません。筆者が相談に乗った事例を紹介しながら、患者トラブル解決の「真髄」に迫ります。
著者の最新刊『続・患者トラブルを解決する「技術」』好評販売中

 ますます高度化、複雑化する患者トラブルに、医療機関はどう対峙していけばいいのか。ご好評をいただいた前著『患者トラブルを解決する「技術」』の続編として、解決難易度の高い患者トラブルの対処法を体系的にまとめました。前著が基礎編、本書が応用編の位置づけですが、本書だけでも基本が押さえられるように構成しています。(尾内康彦著、日経BP社、2052円税込)

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