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スペシャル対談「病医院は警察とどう付き合うべきか?」(その2)
浮気相手から脅されている医師にメスを握ってほしくない
ゲスト:横内昭光氏(慈恵大学渉外室顧問、元警視庁捜査1課管理官)

2012/10/09

 今回も引き続き、元警視庁捜査1課管理官で学校法人慈恵大学渉外室顧問の横内昭光氏との対談をお送りする。第2回は、「警察OBの得意なこと、不得意なこと」を中心に話を聞いた。

 警察OBを採用する医療機関が増えてきているが、その先駆けとなったのが横内氏だ。横内氏は所属する渉外室にあえて「院内交番」という親しみやすい愛称を付けた。職員が気軽にこの部屋を訪ね、ざっくばらんに何でも気軽に相談できるようにしたかったのだという。実際、その活動範囲は東京慈恵会医科大学の4つの病院に及び、院内暴力や問題患者への対応だけでなく、医師や看護師、職員のプライベートな問題の相談など多岐にわたっている。

 横内氏によると、プライベートな問題を解決してあげることが、医療事故など重大な問題の予防に結びついているという。この視点は、事故やトラブルの現場を熟知した横内氏ならではのものであり、医療機関が医療事故防止対策を考える上で、盲点になっているかもしれない。

 病医院側にすれば「プライベートなことに首を突っ込んでいいのか」と思いがちだが、自分の身を振り返ってみてほしい。どう考えても、悩みを抱えているときは集中力が落ちるし、全てのパフォーマンスが低下する。それと反比例するように、事故のリスクは高まっているのだ。

著者プロフィール

尾内康彦(大阪府保険医協会事務局参与)●おのうち・やすひこ氏。大阪外国語大学卒。1979年大阪府保険医協会に入局。年400件以上の医療機関トラブルの相談に乗り、「なにわのトラブルバスター」の異名を持つ。著書に『患者トラブルを解決する「技術」』(日経BP)がある。

連載の紹介

なにわのトラブルバスターの「患者トラブル解決術」
病医院を構えている限り、いつどんな患者がやって来るかわかりません。いったん患者トラブルが発生し、解決に手間取ると、対応する職員の疲弊、患者の減少という悪循環を招き、経営の土台が揺らぎかねません。筆者が相談に乗った事例を紹介しながら、患者トラブル解決の「真髄」に迫ります。
著者の最新刊『続・患者トラブルを解決する「技術」』好評販売中

 ますます高度化、複雑化する患者トラブルに、医療機関はどう対峙していけばいいのか。ご好評をいただいた前著『患者トラブルを解決する「技術」』の続編として、解決難易度の高い患者トラブルの対処法を体系的にまとめました。前著が基礎編、本書が応用編の位置づけですが、本書だけでも基本が押さえられるように構成しています。(尾内康彦著、日経BP社、2052円税込)

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