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医師がてんかんになったら、どうなる?

2015/08/21
中里信和(東北大学てんかん科教授)

 先日、東京都豊島区のJR池袋駅近くで乗用車事故が起き、てんかんを罹患している医師が逮捕されるという事件がありました。最初にお断りしますが、このコラムの内容は、特定の個人や事件を対象とはしていませんし、この事故に関しては、真相が解明されてからコメントすべきものと考えておりますので、ここではこれ以上触れません。

 とはいえ、この事故の直後から、多くの方々に同じようなコメントを頂戴しました。「医師でもてんかんになるんだね」ですとか、「医師ならきちんと治療を受けるだろうし、主治医の言うことも守るよね」と。私は仕事がら、医師がてんかんになるケースを見聞きしています。一般の方々のてんかん診療に対する誤解を解く良い機会と考えて、本稿を書かかせていただきたいと思います。

 さて、てんかんは100人に1人が有する疾患で、脳をお持ちなら誰でも、何歳からでも発症する可能性があります。「○○がてんかんになったら」というコラムは何万通りも書けます。

著者プロフィール

中里信和(東北大学てんかん科教授)●なかさとのぶかず氏。1984年東北大学医学部卒。東北大学脳神経外科研修医・同助手、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部研究員、広南病院臨床研究部長・同副院長などを経て、2010年より現職。国際てんかん連盟ガイドライン委員会委員。

連載の紹介

中里信和の「てんかん科日誌」
有病率は約1%、日本では100万人もの患者がいるといわれるてんかん。その診療はここ数年で激変していますが、最適な治療に出会えずにいる患者の多くは人生を諦めたままでいます。筆者が経験した症例を紹介しつつ、患者の人生を変え得る「てんかん診療の喜び」を伝えます。

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