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【第33回】診断の決め手となるのはあの質問!
つい見過ごしてしまう疾患、尋常性乾癬とは?

2019/12/02

 「慢性湿疹ですね」「湿疹ですね」「かゆみ止め出しておきましょう」。
 「ステロイド外用で良くなるんですね。また処方しておきましょう」。
 外来でよくあるやり取りだ。

 皮膚科では、「湿疹ですね」ということで実に多数の疾患が目の前を通り過ぎていく。たいていはステロイド外用で片が付く。もちろん白癬菌、疥癬、伝染性膿痂疹などの細菌感染、ヘルペスウイルスによる疾患などを除外して、感染症ではないと確信できたらステロイド外用となる。
 診断ができなくとも「湿疹」が治ってしまうので、医師・患者とも安堵(あんど)し、それで終了となる。

 ところが、「繰り返す」患者がいる。
 処方しても処方しても、再発する。医師もくたくた、患者も生活でくたくた。お互い余り深く考えようとしないと、ステロイド外用薬だけが独り歩きして、こっ、これは「ステロイド外用反応性湿疹デアル」などと妙な新語も登場したりして、自分が何をやっているのか分からなくなる。

 実はこういった患者の中に「乾癬」という疾患がある。この疾患、実は……医師の間を「診断されずに」スルーされている。つまり「見逃し病」だ。今回はこの事実を分かっていただきたいので、よろしく……。

連載の紹介

【臨床講座】ドキュメント皮膚科外来
患者はヒタイに病名を書いて来院するわけではない。検査結果を待ってじっくり診断する余裕もない。立ち合い勝負の無慈悲な診療科—それが皮膚科である。教科書に載っていない、皮膚科診療における思考過程を再現してみよう。

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