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老人と爪~爪白癬外用薬を使うまでの考え方~

2016/06/30

(イラスト:HARU)

 「爪が変ダベヨ。ズーッと前から変なんだけんど、診てくれるかいな」

 千葉のちょっと田舎で開業するボクのクリニックには、こんな高齢者が毎日来院する。そして、どこで聞いたのか、「爪のミズムシが付け薬で治るって聞いたもんだから、キテミヨカと思ってノウ、、、」と、皆同じフレーズを唱える。

 「老人を診たら爪白癬を疑え」などといっては大変失礼だ。パターン化しすぎるととても偏った「石の様な」医師が誕生してしまう。高齢者の爪が黄色い、あるいは分厚いと全部、爪白癬(=ミズムシ)と診断するご近所のセンセもいらっしゃる。医師頭なのか石頭なのか、、、。

 とはいえ、皮膚科外来には、「爪白癬みたいな爪」の高齢者が多数来院するので、その対処法を今回は紹介したい。

 さてさて、早速クイズである。こんな患者が来院したとしよう。症例1~5の中で、爪白癬を疑ってよいのはどれでしょうか?

連載の紹介

【臨床講座】ドキュメント皮膚科外来
患者はヒタイに病名を書いて来院するわけではない。検査結果を待ってじっくり診断する余裕もない。立ち合い勝負の無慈悲な診療科—それが皮膚科である。教科書に載っていない、皮膚科診療における思考過程を再現してみよう。

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