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【第20回】虫による意外な危機
虫に刺されて二度死ぬ?

2015/07/15

 夏だ。虫刺されだ。読者の外来にも虫刺されの患者が押し寄せる。膨大な疾患のお勉強で疲弊した頭にとっては「虫刺され」など詳しく考える余裕はない。

 「ケッ! 虫だろ、ステロイド処方して終わりだよ」。そうそう、ほとんどの虫刺されは「ステロイド外用」でケリがつく。虫には蚊をはじめ、疥癬とかダニとかアタマジラミ、毛虫とかとか、いろいろあるけれども、深く考える余裕などないのでは? しかし、蚊に刺された後のデング熱やマダニの致死性感染症など、マスコミは今や、「虫」には異常な関心を持っている。

 そこで今回は代表的な「虫刺され」パターンと、案外知られていない「虫による意外な危機」について調べてみよう。

 虫刺されにはいろいろなパターンがある。さて、ここでクイズ。これから示す5枚の臨床写真は、どれも、よく外来に来る虫トラブルだ。

 この5つの虫刺されのうち、のちのち死亡することがあるかもしれない疾患の引き金になるのはどれだろう?

連載の紹介

【臨床講座】ドキュメント皮膚科外来
患者はヒタイに病名を書いて来院するわけではない。検査結果を待ってじっくり診断する余裕もない。立ち合い勝負の無慈悲な診療科—それが皮膚科である。教科書に載っていない、皮膚科診療における思考過程を再現してみよう。

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