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【第16回】七変化する伝染性軟属腫の見極め方
痒くてもみずいぼ?赤っぽくてもみずいぼ?

2014/09/02

 子どもを連れた母親が診察室で質問してくる。

母:先生、この子の体に何かできています。気持ち悪いです。
医師:そうですか…。
母:何でしょうか?
医師:うーん…。みずいぼに似ていますね。みずいぼかも知れないし、そうでないかも知れない…。
母:先生も分からないのですか?(じゃあ医者を変えよう…)
医師:しまった!患者はどんどん減っていく。医院の借金は膨らんでいく。ムムム、どうしよう(内心で)。

 前回は、伝染性軟属腫みずいぼ)への対処法について述べた。しかしそもそも、みずいぼをきちんと診断できているだろうか? 教科書的なみずいぼであれば誰でも診断できる。しかし、患者は教科書通りの症状を示さない。臨床現場はバリエーションの洪水なのである。今回は伝染性軟属腫の見分け方について紹介したい。

 まず、幾つかの臨床写真を見てほしい。以下の症例1~7で、みずいぼの症例はどれであろうか?

連載の紹介

【臨床講座】ドキュメント皮膚科外来
患者はヒタイに病名を書いて来院するわけではない。検査結果を待ってじっくり診断する余裕もない。立ち合い勝負の無慈悲な診療科—それが皮膚科である。教科書に載っていない、皮膚科診療における思考過程を再現してみよう。

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