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【第12回】
不思議な不思議な保湿剤の世界

2013/12/26

 さあ、乾燥肌の季節! 皮膚科外来には乾燥肌の患者が押し寄せる。軟膏、クリーム、スプレー(液体)と、皮膚科には実に様々な形をした外用薬が登場する。ところが、医学部の教育でこれらの外用薬の使い分けについて詳しく学ぶ機会はほとんどないと言ってよく、医師の適当な「勘」で処方しているのが実態だろう。

 まず、保湿剤として使用される外用薬の種類には主として

 ・(油脂性)軟膏
 ・クリーム
 ・ローション(液体)

 ――の3種類がある。

 どれを使用しても大きな失敗はない。しかし、乾燥肌の予防のためには何が良いか?という問いを突き詰めると、保湿剤の選択に細かな「こだわり」を持つことも必要だ。

 ここで重要なのは、「予防」ということ。一旦炎症が治まる。しかしすぐに再発する……。そんな時の対処法(再発予防法)はどうすればよいのだろうか?

写真クイズ
 下記の症例を診て、適切な治療薬を選択されたし。患者は皆「ステロイド外用で良くなっても、すぐ再発する。何か良い予防法はないでしょうか?」と言っている。「ムムム」と思いつつ、予防としての外用薬で“患者受け”の良いものを選んでほしい。

外用薬の選択肢

ヒルドイドソフト軟膏(一般名:ヘパリン類似物質軟膏)
ケラチナミンコーワクリーム(一般名:尿素軟膏)
パスタロンソフト軟膏(一般名:尿素軟膏)
亜鉛華軟膏(一般名:亜鉛華軟膏)
ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「○○(販売会社名)」(一般名:ヘパリン類似物質噴霧剤)

連載の紹介

【臨床講座】ドキュメント皮膚科外来
患者はヒタイに病名を書いて来院するわけではない。検査結果を待ってじっくり診断する余裕もない。立ち合い勝負の無慈悲な診療科—それが皮膚科である。教科書に載っていない、皮膚科診療における思考過程を再現してみよう。

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