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呼吸器専門医は見た!こんな現場、あんな質問

第5回
最近話題のACOSに物申す!

2015/12/16
長尾大志(滋賀医科大学呼吸器内科)

 開業医の先生の嘆きに私も同意します。次から次へと新しい病名が登場して混乱されている先生方が少なくないのではないでしょうか。

 ACOS(Asthma COPD overlap syndrome)は、喘息の世界的なガイドラインのGINA(the Global Initiative for Asthma)と、COPDの世界的なガイドラインGOLD(the Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)に取り上げられて以降、最近のトピックとして扱われています。この疾患名をどこかで耳にされた方も多いかと思います。

 もともと、喘息とCOPDの鑑別は難しく、両疾患を合併している症例が少なからずいることはよく知られています。両疾患の特徴を持ち合わせた病態をこれまでは「asthmatic COPD」や、「オーバーラップ症候群」と呼んでいましたが、これに正式名称として「ACOS」という疾患名が付いたと私は理解しています。

 ここで、最近明らかになってきたことを以下にまとめてみます。

著者プロフィール

長尾大志(滋賀医科大学呼吸器内科)●ながお たいし氏。1993年京都大学卒。京都大学胸部疾患研究所で初期研修。住友病院、ブリティッシュコロンビア大学留学などを経て、2005年より現職。11 年から始めた自身のブログ「やさしイイ呼吸器教室」をベースにした書籍『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室』を13年に刊行した。

連載の紹介

呼吸器専門医は見た!こんな現場、あんな質問
「呼吸器疾患の鑑別方法は?」「薬剤はどう使い分ける?」「どうなったら専門医に紹介すべき?」——。プライマリ・ケア医が抱くこうした疑問に、 紹介患者のエピソードを基に大学病院で診療する著者が答える連載です。非専門医に向けて明日から役立つ呼吸器疾患の診断・治療のコツを分かりやす く解説します。

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