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第37回
ホシは誰だ-謎の発作性房室ブロック

2020/01/07
村川 裕二(帝京大学溝口病院)

 夕暮れのあかね空をうねり飛ぶムクドリ。
 何万羽いるのでしょう。
 たくさんいるのだから、体調が悪い鳥がいてもおかしくない。
 急に心室細動とか、房室ブロックになって……。
 「うっ、苦しい」と、ポタリと落ちてくる。
 でも、「落ちてくる鳥」を見た人はいない。
 不思議だなあ。
 ともあれ、今回は発作性房室ブロックの話です。

どういう不整脈?

 急に起きる房室伝導の障害です。
 めまいや意識消失を生じます。
 10秒も心停止したら、バタッと倒れます。
 でも、すぐに伝導が戻るからすぐ立てる。
 不整脈による意識消失、アダムス・ストークス症候群の1つ。
 心電図では、QRSを伴わないP波が続きます(下図)。

著者プロフィール

村川裕二(帝京大学附属溝口病院第四内科・中央検査部教授)●むらかわゆうじ氏。1981年東京大学卒。83年同大第二内科入局。89年関東中央病院内科、91年東京大第二内科助手を経て2003年帝京大附属溝口病院第四内科助教授。04年同教授。16年中央検査部教授を兼務。20年から客員教授。

連載の紹介

村川裕二の「ほろよいの循環器病学」
某医学雑誌で10年以上、循環器病学の連載を続けてきた筆者の名コラムが、場所を移して“新装開店”。堅い話になりがちな最新医学の話題をゆるゆる、まったり解説。穏やかな語り口に引き込まれながら、読みふけってしまう。肩肘はらず、グラスを傾けながら、たそがれ時のお供に。イラストも筆者のオリジナル。

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