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第29回
それは虚血です-心電図のSTは大事か

2019/05/08
村川 裕二(帝京大学溝口病院)

 AIといえば人工知能。
 大動脈弁閉鎖不全症(Aortic insufficiency)と習ったのに。
 DMは糖尿病のつもりが、「ダイレクトメール」。
 2文字は紛らわしい。
 膀胱炎にはST合剤。
 今回は、「心電図のST」を考えました。

STはひとごとか?

 心電図のST部分が動けば、「心室の虚血」を疑います。
 ところで、毎年8万人が医療系の学校に入ります。
 1学年は全国で120万人(18歳人口)。
 なんと世代人口の7%近くがSTを教わるではありませんか。
 さらに、狭心症や心筋梗塞になった何万人かはST変化を経験します。
 「国民にとってSTはひとごとではない」のであります。

心臓はそのとき何をしているか

 「心室が興奮→ギュッと縮こまる」タイミングがST部分(下図)。

著者プロフィール

村川裕二(帝京大学附属溝口病院第四内科・中央検査部教授)●むらかわゆうじ氏。1981年東京大学卒。83年同大第二内科入局。89年関東中央病院内科、91年東京大第二内科助手を経て2003年帝京大附属溝口病院第四内科助教授。04年同教授。16年中央検査部教授を兼務。20年から客員教授。

連載の紹介

村川裕二の「ほろよいの循環器病学」
某医学雑誌で10年以上、循環器病学の連載を続けてきた筆者の名コラムが、場所を移して“新装開店”。堅い話になりがちな最新医学の話題をゆるゆる、まったり解説。穏やかな語り口に引き込まれながら、読みふけってしまう。肩肘はらず、グラスを傾けながら、たそがれ時のお供に。イラストも筆者のオリジナル。

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