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第25回
ロキソニンとカロナール、どっち派?

2018/12/03
村川 裕二(帝京大学溝口病院)

 1984年にリリースされた松任谷由実のアルバム。
 タイトルは『NO SIDE』(ノーサイド)。
 CDでなく、LPレコードを買いました。
 ラグビーがテーマの曲。
 なんども聴きました。
 なぜラグビーの試合終了だけ、「ノーサイド」と呼ぶのか?
 なんてことは、それほど興味が湧かないので……。
 今回は、字面がなんとなく似ている「NSAID」(エヌセイド)のお話です。

NSAIDsとは何か

 非ステロイド性抗炎症薬=Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs。
 1950年代、「ステロイド系抗炎症薬の副作用」に注目。
 1960年代、「ステロイド系でない抗炎症薬」がポチポチ出現。
 「あっちほどキツくないよ」
 ……とステロイド系の仲間じゃないことを強調するために、「“非”ステロイド系抗炎症薬」とくくられたらしいです。
 ウィキペディアにはそんな感じで書いてありました。

どこまでNSAIDsか

 郷里の鹿児島では、敬称は「どん」です。
 「西郷どん」はいいけど、「西郷さん」はよそよそしい。
 うちのおばあちゃんにとって、昔からの隣人は「荒木どん」。
 他所から引っ越してきたら「荒木さん」。
 そういう事情から、「アラキドンサン」は敬称の重複がある。
 シクロオキシゲナーゼ(COX)は「アラキドン酸からプロスタグランジンを産生」する酵素であります。
 NSAIDsの基本形業務→COX-2阻害→炎症のプロセスを抑制(下図)。

著者プロフィール

村川裕二(帝京大学附属溝口病院第四内科・中央検査部教授)●むらかわゆうじ氏。1981年東京大学卒。83年同大第二内科入局。89年関東中央病院内科、91年東京大第二内科助手を経て2003年帝京大附属溝口病院第四内科助教授。04年同教授。16年中央検査部教授を兼務。20年から客員教授。

連載の紹介

村川裕二の「ほろよいの循環器病学」
某医学雑誌で10年以上、循環器病学の連載を続けてきた筆者の名コラムが、場所を移して“新装開店”。堅い話になりがちな最新医学の話題をゆるゆる、まったり解説。穏やかな語り口に引き込まれながら、読みふけってしまう。肩肘はらず、グラスを傾けながら、たそがれ時のお供に。イラストも筆者のオリジナル。

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